社長ブログ

株式会社アイネット

2020/06/24 17:39

みなさん、こんにちは。


今日は父の一周忌の法要を自宅で行ってオンライン中継したことについて書きます。昨年、私の父であり弊社会長であった岩崎重治が逝去したのが6月15日のことでした。あれからはや一年が経ちました。


昨年、葬儀を終えた時点で、同じホールで一周忌を行うように予約を入れていたのですが、その後、社会は新型コロナウィルスのことで県境をまたいでの行き来がしにくくなってしまいました。今、近い親族は、横浜、大阪、島根と離れています。皆さんに連絡をしましたが、皆、このようなときに集うことを躊躇しました。いろいろ迷った挙げく、6月13日の土曜日に自宅で一周忌を執り行うことにしました。参加するのは私と私の家族だけです。三人の寂しい一周忌になりましたが、思い立ってオンラインで法事の様子を中継することにしました。前日には自宅に小さな祭壇をレンタルして飾り、お坊さんには連絡してオンラインでの中継の許可もいただきました。

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母も妹も叔母もオンライン会議システムは初めてです。特に母と妹はスマホでの参加が不安だったので、当日までに何度か練習をし、なんとかやり取りができるところまでこぎつけました。当日も、無事にオンライン配信の様子を見てもらうことができ、島根の叔母(父の妹)も「どうなるかと思ったけれど、ちゃんと法事がしてもらえて良かった」と涙ぐんで喜んでくれました。


こういう法事の在り方の良い点は、離れていたり身体の具合がよくないかたの参加も可能であること。移動で長い時間を拘束されなくて済むこと。一方で良くない点はやはり、オンラインでのやり取りに慣れていない方を緊張させたり参加がうまくできない方を出してしまうこと、あと、法事の事前準備や事後の御礼の連絡を私のほうでやるので負担が大きくなることでしょうか。


一長一短ありますが、こういう時だからこそダメ元でも連絡してみて、新しい生活様式にチャレンジしてもらえたのは本当に良かったと思います。お互いに「三回忌には集えると良いね」と言い合って、オンライン中継を終了したのでした。

2020/06/10 12:23

みなさん、こんにちは!


今日は世間で「継続」の評価が高いのはなぜなのかということについて最近よく考えているのでそれについて書きます。


これはもう、常識的過ぎて普段あまり意識していない人も多いのですが、物事はなぜか「継続するのが良い」という価値観が強かったりします。「継続は力なり」という格言もありますし、部活や仕事を辞める人に対して「途中で投げ出すのか」という言い方をしたりする場合もあります。


また、先日ご紹介したオーセンティシティ・リーダーシップの本に、「すぐれたリーダーに特徴的な条件はない」としながらも「ブレないこと」は重要とされていました。ブレないとは、すなわち行動や信条が継続的であるということです。


一方で、ものごとの価値観がどんどん変わっている時代にずっと同じ行動パターンを取り続けることは必ずしもリーダーとして正しいわけではないと思います。
にもかかわらず、多くの価値判断軸の中で「継続」は比較的強い立場を保ち続けている。「ずっと続けていて偉いね」「そういう昔から変わらないところは立派だと思う」という褒め言葉はよく聞きますし、老舗メーカーだと「昔から変わらず大事にしていること」を打ち出したりしています。


ではなぜ、多くの人が多くの場合「継続」を手放しで良しとするのか。せっかく始めたけど続かず辞めちゃったことについて多くの人は挫折感や恥ずかしさを感じるのか。ということについて、私はこのところずっと考えていました。


で、だいたい以下のような理由かなと思ってます。


1、長く続けないと身に付かないスキルがある
2、コミュニティの利益を最大化し易い
3、信頼に値するかは何かを続けているかどうかで測り易い
4、ストーリーを作り易い


1、長く続けないと身に付かないスキルがある

これは徐々に意味をなさなくなっていると思っていて、今では習得すべきスキルは日々どんどん変わるし、習得コストは方法論の進化によってどんどん下がっていっています。


2、コミュニティの利益を最大化し易い

これは組織側が価値観を刷り込んできた歴史があるかなと思います。学校教育や宗教組織で作り込んできたものもあるし、職人さんの子弟制度などもそうかもしれません。


3、信頼に値するかは何かを続けているかどうかで測り易い

たとえば、一ヶ月毎に別の恋人を作る人や三ヶ月毎に転職する人は一緒に行動するときにその人の在り様に振り回される可能性が高いので「信頼できない」と考えることで判断者のリスクを回避するという考え方ですね。


4、ストーリーを作り易い

みんな「ストーリー」というものは大好きで、物を売るにしても最近は「ストーリーを売る」という言い方をしたりしますね。長く続いたものはそれにまつわるストーリーが構成し易いので、「やっぱり続けるのって大事なんだなあ」という感想を抱かせ易いと思います。


で、ここまでのことは「本当に継続はそんなに価値があることなんだろうか」という視点から見て整理したものです。一方で、今の時代は何かを始めるのも辞めるのも簡単になってきているからこそ継続が価値を高めていることもたくさんあると思います。

そこのあたりを整理して生活習慣を日々見直していきたいものです。

2020/06/05 13:15

皆さん、こんにちは!

 

先日のことですが、うちの出入りの担当銀行員さんが来られてお話をしていた時に「山本社長は特別定額給付金についてどう思われますか?」と訊かれて、あまりちゃんとした返事ができなくて、その後もずっと考えていました。

 

たぶん、銀行のかたは「国の施策への評価」を私に訊きたかったんだろうなと思ったのですが、私はそのことについては特にはっきりした意見が言えなくて、ただその後思ったのは、「お金には色はついていないので、それを良いものにするかどうかは受け取った人次第だよなあ」ということでした。

 

その時銀行のかたにした返事ですが、「普段わたしが貰っている役員報酬というのはどこかしら会社に何かあったときに備える意味もあると思っていて、全てを自分が自由にして良いとは思ってない感じがあるけど、給付金については個々人に配られるものなので自分が好きなことに使えるお金だと思っている」という、何となく答えになっていないようなことを答えました。

 

それから何を買おうかなあと、普通に物欲にまみれたこともいろいろ考えていたのですが、ようやくこのたび給付金の使い道に私なりの答えが出ました。

 

クラウドファンディング「ミニシアターを街に残そう!~シネマ・クレール存続プロジェクト~」に10万円を寄付することにしたんです。

 

お金を出した喜びが一番長く続くのは何かなあとずっと考えた結果、これまでもお世話になって、そしてこれからもお世話になりたいミニシアターを応援することがいちばんではないかなと思いました。シネマ・クレールに、私は年に何度もは足が運べないのですが、それでもシネコンでは出会えないような作品を観ることができますし、私の所属する映画サークルの友人たちもみんなが愛していて、岡山の映画文化を支えてくれている大切な場所です。

 

私はようやく納得の答えが出せたと思っていますが、他の人の「その人らしさ」が見えてくるお金の使い方を聞くのも楽しいので、ぜひ聞いてみたいですね。

2020/05/29 15:57

みなさん、こんにちは!


今日は最近読んだ2冊の本が素晴らしくて、いずれも読みながら全部赤線を引きたいぐらいだったのでご紹介したいと思います。同じ、ハーバード・ビジネス・レビュー[EIシリーズ]シリーズなのですが、

一冊は

『セルフ・ウェアネス』

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で、もう一冊は

『オーセンティック・リーダーシップ』

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です。


どちらかというと職位に関わらず役に立つという意味で先に読んだ方が良いのは『セルフ・ウェアネス』で、リーダー向けには『オーセンティック・リーダーシップ』がお勧めですが、立場に関わらずどちらも興味深く読むことができます。

 

まず一般的におススメの『セルフ・ウェアネス』からご紹介しますが、「セルフ・ウェアネス」とは、「自己に意識を傾けること」で、「自己認識」ということの重要性は知られていますが、それを得るためのスキルの習得のしかたはなかなか知られていません。そこで著者のチームはまずは5000人あまりを対象として「自己認識」の定義づけから始めたわけですが、私が特に衝撃を受けたのは

「傑出したリーダーと並みのリーダーの相違のほぼ90%は知的な洞察力ではなく感情に起因する」

と書かれていたことです。


せっせとリーダー論を読み業界の動向に想いを巡らせることも大事ですが、まずは私のすべきは自分の感情コントロールだなと思いました。


では、どうすれば自分を知り、感情をコントロールすればいいのか、


ひとつの解として「トラッカーツールを使う」というものがあります。トラッカーとは、日常の行動や身体的な反応や感情を記録していき、その中からパターンを見つけ出して目標達成を助けるツールのことで、皆さんがお持ちのスマホでアプリを検索してもいろいろと出てきます。AppleWatchと連動して身体データを計測していくものも良いと思いますし、私の場合は特に気分の変動を観測するのに特化したツールを入れています。


たとえば、この本に出てくる調査対象のマリーは、一日三回、気分を五段階で記録するトラッカーアプリを使っていたところ、毎週木曜日が週で一番忙しいにも関わらずいちばん幸せだという結果が出たというのです。それは木曜に広告関連の講座に参加して広告関連のクリエイティブな人と話し合うからだと分かったそうです。そこでマリーは広告業界に入り今では楽しくバリバリと働いているということでした。


さて私についてもだいたい同じパターンがありそうです。たとえば、長男にLINEをして返信がないと長く落ち込んだ気分を引きずる、ミーティングで発言できず座の中心でないと自分のポジションが発揮できていない気分がする、毎日決めた学習ができないと寝る前に自分を責めてしまう。どれも落ち込む必要がないのに毎回同じことで落ち込んでいるなあと思って、パターンに当てはまったと気付いた瞬間に頭からそのことを追い払うことで落ち込む時間を減らすことができました。


次に『オーセンティック・リーダーシップ』という本ですが、まず「オーセンティシティ」という言葉がいまとても注目されていて、それは「正直であること」「隠さないこと」「真摯であること」などという概念です。


次に知っておくべきはリーダーシップ・スタイルがパワー型ではなくなってきたことです。武力の代わりに情報やコミュニケーション能力など、さまざまなスキルでリーダーたちはリーダーシップを身に着けようとしているわけですが、実はリーダーシップの研究者が1000以上の調査研究を実施した結果「これが一流のリーダである」と言われる特徴的な資質はひとつもないという結論に達したわけです。


では何がこれからの新しい時代のリーダーシップになり得るかといえば、「自分らしく正直であることを隠さないこと」だそうです。


私が社長になった時、いろんな社長さんのところに行き、「社長の仕事とはなんでしょう」と訊いて回ったのですが、けっきょくのところ私がロールモデルにできそうな社長像には出会えませんでした。そして、ある出入りの営業さんが「うちの社長はライオンみたいに強い」と言っていたのを聞き、「ああ。私にはそのような、声の大きさも、体の強さも、お金も、力も、ないなあ。リーダーとしての資質をぜんぜん備えていないなあと落ち込んだものです。


ですが、ある時、これはもう社長になって5年以上経ってからのことですが、とあるご挨拶先でそこの役員さんに「まだまだうちの会社は大きくもできておらず、待遇面で社員の気持ちに充分に応えることができていないんですよね」と言ったところ、「でも、山本さんが良いと思う経営を実現できているのでしょう?」と言われてハッとしたことがありました。


その人の会社と比べて会社規模や売上額や従業員数などで引け目を感じて恥じていたのですが、決して恥じる必要はないと励まされた気持ちになりました。


経営者は売上の数字などに気を取られ自分の経営の良いところは評価しずらいものですが、自分が手探りでやっていた「自分らしい経営」の良さについて、この本を読むことでその大事さを裏打ちされたと感じました。


以上、最近読んでめちゃくちゃためになった本の紹介でした。

2020/05/26 11:40

皆さんこんにちは!

 

うちの業界は新型コロナウィルスの関係でオンラインのミーティングがかなり増えましたが、オンライン呑み会もけっこうあちこちで開催されてますね。私もここ数ヶ月で数回参加してみました。

特にエンジニアのオンライン呑み会ではマネジメントについて話すことが多かったんですが、ここでちょっと面白いなあと思うのは、意外とエンジニアの皆さん、「自社の社長を褒める」です。

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ひと昔前だと、サラリーマンの呑み会は上司の悪口、会社の悪口が多いっていうイメージあったじゃないですか。私も私がいないとこで従業員から私の悪口言われててもしゃーないなと思いながら生きてきたわけです。

 

が、最近は「弊社社長はこういとこがすごい」っていう自慢をちょいちょい挟む人けっこういます。それを聴きつつ、すごいなーと単純に思ったり、良いところは真似したいなあと思ったりしてます。

 

で、思い出したんですが、かつて主婦同士の井戸端会議的なものに加わらざるを得なかったころ、「うちの夫の悪口(愚痴)」ってけっこうみんな言うんですよね。で、別に善人ぶるわけではないですが(主婦同士のグループに上手く入れない)私はちょっとそういうのが苦手だなあと思ってまして。そういうときにサラッと「うちの夫はこんなふうに家事を担当してくれて」と自慢してみるわけですよ。すると不思議なことに「うちの夫もこういうことしてくれる」っていう自慢合戦になるんですよね。

 

人は誰しも自分の選択を正しかったと思いたい心理があるので、自分の選んだ配偶者や会社はこんなに素晴らしい・凄いということを言ってるときも脳が気持ちいいんだろうなと思ってます。そういう雰囲気になってくると(良い意味で)「褒めマウント、始まったなあ」などと思っている私です。